菌糸ボトルの菌種を途中変更した結果

記録

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前回の3本目ボトルへの交換では、カンタケ菌糸ボトルの幼虫は老化が進んだ一方で

オオヒラタケ菌糸の幼虫は老化しきっていない様子でしたので(カンタケの幼虫よりも白色)、

今回は、オオヒラタケ菌の幼虫の更なる成長を期待して

3本目からカンタケ菌糸に変更し、4本目ボトル交換までの温度を22℃に保つ試みを行いました。

(3本目にカンタケ菌糸に変更する元々の目的は、冬温度時にきのこが生えにくいためでしたが)

先に今回のまとめを記します。

  • 3本目で菌種をオオヒラタケからカンタケに変更した場合、ある程度成長した幼虫(30g以上)では、その後の温度条件によらず、更なる体重増加はあまり期待できない

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3本目カンタケ菌に変更した結果(1、2本目オオヒラタケ)

表題の結果について、早速ですが以下の表1のように

4本目交換時体重は3本目からほとんど変わらず(No.3を除く)

幼虫の老化が進んだ(黄色味が強くなった)だけとなってしまいました…

温度が高すぎたのかなぁ?

表1 ’23年度の4本目菌糸ボトル交換までの結果(HO→S8K、太字青がオス)

参考までに、3本目と4本目に交換した際の同じ個体の色差は以下のような感じです。

Photo1 No.7の3本目交換時
Photo2 No.7の4本目交換時

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カンタケ菌のみの結果

前回、2本目のボトルで24℃以上に高温保持して、3本目交換時に老化したカンタケ菌糸ボトルの幼虫の今回(4本目)交換時の結果は以下の通りです。

表2 ’23年度の4本目菌糸ボトル交換までの結果(S8K、太字青がオス)

前回老化が見られたことから、今回の体重増加は期待してませんでしたが、

3本目からカンタケ菌に変更した幼虫よりも、若干ですが体重増加している個体が多い結果となりました。

またこのおかげもあり、今回、ついに40.0gの幼虫を得ることができました!

完品の成虫を得られるか、今後が楽しみです!

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なぜ、体重増加しなかったのか?

3本目にカンタケ菌糸ボトルに変更し、かつ22℃で保持した幼虫は

カンタケ菌糸のみで、かつ3本目に冬温度を経験した幼虫と比較して、優位な体重の増加が見られませんでしたので、

  • (カンタケ菌で)3本目(冬の時期)に22℃を保つことが問題なのか?
  • 3本目でカンタケ菌に変更することが問題なのか?

といった疑問が湧いたため、改めて昨年度のデータを確認しました。

表3 ’22年度のデータ

昨年度は、3本目にオオヒラタケからカンタケ菌に変更し

3本目の期間に冬温度(16~17℃)という条件設定しており、

4本目交換時の体重は3本目交換時と同等もしくは、やや微減という結果でした。

今回の3本目にカンタケ菌に変更し、22℃キープした表1の結果も同様であることから

3本目にカンタケ菌に変更後、体重が増加しなかったのは

温度の影響ではなく、カンタケ菌に変更したことが影響した可能性が考えられます。

温度のせいじゃなかったか

いずれにせよ、今回のデータで見られた幼虫の体重増加量の差は小さいことと

私の飼育下では10頭程度とデータ数が少ないため、明確な結論を出すことはできませんが

少しでも大きな生体を得るため、今後、菌糸ボトルの菌種を変更するのはやめておこうと思います。

そもそも途中で菌種を変える方はそう多くはないと思いますが…

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