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前回の3本目ボトルへの交換では、カンタケ菌糸ボトルの幼虫は老化が進んだ一方で
オオヒラタケ菌糸の幼虫は老化しきっていない様子でしたので(カンタケの幼虫よりも白色)、
今回は、オオヒラタケ菌の幼虫の更なる成長を期待して
3本目からカンタケ菌糸に変更し、4本目ボトル交換までの温度を22℃に保つ試みを行いました。
(3本目にカンタケ菌糸に変更する元々の目的は、冬温度時にきのこが生えにくいためでしたが)
先に今回のまとめを記します。
- 3本目で菌種をオオヒラタケからカンタケに変更した場合、ある程度成長した幼虫(30g以上)では、その後の温度条件によらず、更なる体重増加はあまり期待できない
3本目カンタケ菌に変更した結果(1、2本目オオヒラタケ)
表題の結果について、早速ですが以下の表1のように
4本目交換時体重は3本目からほとんど変わらず(No.3を除く)
幼虫の老化が進んだ(黄色味が強くなった)だけとなってしまいました…
温度が高すぎたのかなぁ?
参考までに、3本目と4本目に交換した際の同じ個体の色差は以下のような感じです。
カンタケ菌のみの結果
前回、2本目のボトルで24℃以上に高温保持して、3本目交換時に老化したカンタケ菌糸ボトルの幼虫の今回(4本目)交換時の結果は以下の通りです。
前回老化が見られたことから、今回の体重増加は期待してませんでしたが、
3本目からカンタケ菌に変更した幼虫よりも、若干ですが体重増加している個体が多い結果となりました。
またこのおかげもあり、今回、ついに40.0gの幼虫を得ることができました!
完品の成虫を得られるか、今後が楽しみです!
なぜ、体重増加しなかったのか?
3本目にカンタケ菌糸ボトルに変更し、かつ22℃で保持した幼虫は
カンタケ菌糸のみで、かつ3本目に冬温度を経験した幼虫と比較して、優位な体重の増加が見られませんでしたので、
- (カンタケ菌で)3本目(冬の時期)に22℃を保つことが問題なのか?
- 3本目でカンタケ菌に変更することが問題なのか?
といった疑問が湧いたため、改めて昨年度のデータを確認しました。
昨年度は、3本目にオオヒラタケからカンタケ菌に変更し
3本目の期間に冬温度(16~17℃)という条件設定しており、
4本目交換時の体重は3本目交換時と同等もしくは、やや微減という結果でした。
今回の3本目にカンタケ菌に変更し、22℃キープした表1の結果も同様であることから
3本目にカンタケ菌に変更後、体重が増加しなかったのは
温度の影響ではなく、カンタケ菌に変更したことが影響した可能性が考えられます。
温度のせいじゃなかったか?
いずれにせよ、今回のデータで見られた幼虫の体重増加量の差は小さいことと
私の飼育下では10頭程度とデータ数が少ないため、明確な結論を出すことはできませんが
少しでも大きな生体を得るため、今後、菌糸ボトルの菌種を変更するのはやめておこうと思います。
そもそも途中で菌種を変える方はそう多くはないと思いますが…
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